ヘルシーな健康食である「おでん」の具の中でも、野菜おでんは低カロリーでダイエット中の方でも安心して食べることができますよね。ご家庭でもこだわって作る方なら、いろいろな野菜を楽しんでいるのではないでしょうか。

お店では、まず天然の出汁にこだわります。昆布、鰹節、鯖節、うるめ節を丁寧に煮出して、黄金色の出汁を作ります。おでん出汁には、この出汁にみりんと薄口しょうゆを加えます。これだけで美味しいおでん出汁になります。あとは、練り物やくじらコロ、野菜、玉子など、いろいろなおでんの具を入れて煮込めば、具材から味が出て複雑な旨味があふれるおでんが仕上がります。

いろいろな旨味が加わったおでん出汁を含んだ、野菜の美味しさは格別です。
今回は、野菜おでんをいくつかご紹介します。

1)大根

秋から冬にかけて、身質が柔らかく甘みがある大根は、おでんには欠かせない野菜です。
とろっと歯が要らないくらい柔らかく出汁を含んで、たまらない美味しさです。また、カロリーが低く、食物繊維も豊富なので、とてもヘルシーです。

2)三元豚しゃぶ肉と水菜

もちろん、水菜だけでも美味しいです。シャキッとした歯ごたえとクセのない葉野菜は、おでん出汁との相性も抜群です。
糸島産の三元豚「梅豚」のしゃぶしゃぶ肉と合わせると、良質で甘みのある梅豚の脂によって、さらに旨味がアップして、水菜の美味しさも倍増です。

3)きのこネギ袋

おでんの野菜巾着にもいろいろありますが、当店の巾着は青ネギをたっぷり入れて、旨味のある原木シイタケと合わせる「きのこネギ袋」です。
針生姜を加えることで、青ネギの香りにきのこと生姜の香りが合わさり、芳醇な香りの野菜巾着になります。おでん出汁をたっぷり含んでとても美味しいです。

4)淡路島玉ねぎ

淡路島産の小玉ねぎを丸ごと柔らかくなるまでおでん出汁で炊いて、とろっとした食感で甘みのある野菜おでんに仕上げます。
少し濃いめの出汁でゆっくり時間を掛けて、中まで柔らかく丁寧に炊き上げることが、美味しく作るポイント。
当店では、おでんだけではなく「淡路島玉ねぎグラタン」も提供しています。玉ねぎおでんに相性に良いチーズをたっぷりかけてオーブン焼きにします。

5)秋限定 原木シイタケといろいろキノコ

秋に香りと旨みの増すキノコは、おでんの具としてもとても美味しいです。
ただ、他のおでんの具と一緒に煮込むのは、お薦めしません。シイタケなどは、鍋に入れるとどうしても浮いてしまって、出汁を含ませて炊き上げることができません。
まずは練り物などの旨味も加わったおでんを作り、その出汁でシイタケと平茸、シメジ、エリンギ、エノキなど、いろいろなキノコを別の鍋で炊き上げます。
香りも良く、キノコの旨味も合わさって、とても美味しいです。柚子の皮を添えるとさらに香りが良く仕上がります。

6) 春限定 たけのこ

掘りたての竹の子は、えぐみも少なく、甘味と香りがとても豊かです。
当店では、千葉県から直送してもらっている竹の子を、その日のうちに下茹でし、お出汁で炊きますので、竹の子の香りと出汁の鰹節の香りが合わさって、とても美味しいです。
仕上げには、筍と相性の良い鳴門わかめを一緒にさっと煮れば「若竹煮」になります。

7) じゃが芋

こちらもおでんの具としては定番の野菜です。炭水化物なのでダイエットには向かないかもしれませんが、美味しいからつい食べてしまうおでんの具です。
じゃがいもは、下茹でせずにおでん出汁でじっくり煮ていくと、じゃがいもの水分が抜けて、中まで味が染みこみ美味しいです。

8) 葉物野菜

ご自宅でおでんを作る場合、練り物が多くなってしまって、野菜は大根やじゃが芋くらいしか、入れられていないことも多いのではないでしょうか。
そんなときは、葉物野菜が美味しいです。
葉物野菜なので、そのまま鍋に入れてもバラバラになってしまうので、まとめる一工夫でバラバラにならず、見た目にも美味しくいただけます。例えば、
菊菜や水菜ならば、ベーコンや豚肉で巻く、
セリならば、鴨肉で巻いてみる、など
歯触りも良く、香りも良い葉物野菜は、おでん出汁との相性がとても良いので、美味しいです。